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ERPを導入し、逆転の発想で、業務改革を英断実行

大建プラスチックス株式会社様

大建プラスチックス株式会社様建築材料

大建プラスチックス株式会社の加來社長と導入推進担当者3名にインタビューしました。大阪本社と東京支店を合わせて従業員が100名ほどの企業ながら、ERPを導入するという英断に至った理由、ERPに期待したこと、実際に導入してみての成果、導入における苦労、今後の展望などについて興味深いお話しをいただきました。

企業情報

企業情報
企業名 大建プラスチックス株式会社様
事業内容
  • 建築材料の製作並びに販売
  • 建築用設備器具取付施工
  • 建物の内装仕上工事
  • プラスチック製室内装飾品及び家庭用器具製造販売
  • 前記に附帯する一切の業務
資本金 2,000万円
従業員数 77名

大建プラスチックス株式会社について

― 大建プラスチックスはどのような会社でしょうか。

当社は、建築金物のファブレスメーカーです。集合住宅や戸建てなどの内装、外装に関わる製品を自社で企画・開発して外部に委託生産するといった形態でやっています。

― ファブレスという言葉が脚光を浴びたのはずいぶん最近だと思いますが…

当社は、昭和8年の創業時からずっとこの形態でやっています。もともとは大手メーカーの代理店で樹脂製品を中心にやっていましたが、今は換気関連やサニタリー製品、エントランス関連の製品などを提供しています。

これまでのシステムの課題と新システム導入の目的

― GRANDIT導入に踏み切ったのは、既存システムにどんな課題があったからですか。

システム導入はかなり以前からで、旧システムは販売管理システムをカスタマイズし、大阪と東京で別々に導入されていました。長年、使い続けている中で次のような課題が山積しており、抜本的に変えるしかないと判断しました。

(1) 人に依存するシステムから標準的なシステムへ
長らく部分的なカスタマイズを重ねた結果、この人しか知らないというブラックボックスが増えてきて、人に業務が依存する状態になってしまいました。私が社長になって最初に感じたことは、業務改革をしてゆくためには、担当者がいないと回らないという状態から脱却して、誰でも使える標準的な業務ができるようにしなければならないということでした。

(2) バラバラの仕組みから全社で統一したシステムへ
旧システムの時は、同じシステムを大阪と東京に別々に導入し、大阪・東京毎にカスタマイズし運用していました。また、システムの導入部分も部分的であり、全業務をカバーしていたわけでもありません。製品マスタや取引先マスタも別々に登録されており、仕組みも情報も全社的なスケルトンがありませんでした。こうした自由度は現場には便利な面もありますが、経営に役立つシステムとは言えませんし、業務として本当に正しい姿であるかもわかりません。

そこで新システムの導入ではERPにこだわりました。個別に現場の意見を聞くと、これまでのやり方に思い入れがありますし、大阪と東京で意見も合いません。ERPに合わせるという明確な方針を出すことで、今までの慣習にとらわれずに仕事のやり方を変えられると思ったからです。

導入効果

― 実際にGRANDITを導入してみて、当初の目的は果たされましたでしょうか。

1年目は大変な面もありましたが、2年目以降は運用も落ち着いて次のようなさまざまな効果が出ています。

(1) 業務の標準化を実現できた
最初に従来のやり方と違うところがたくさんGapとして洗い出されました。その中で費用対効果のあるものだけに絞ることにしました。結果としては自社特有のモノが実際には非常に少ない事が分かり、ホッとしています。
こうした作業の過程で、今まで可視化されていなかったことが見えてきて、過去から惰性でやっていた部分があぶりだされ、業務全体の流れが構築できました。たとえば、製品マスタをきっちり登録しなければ伝票が入らない、きちんと電子承認されなければ業務を進められない。内部統制の面でも、業務連携の瑕疵によるリスクを下げるためにも、こういうことが大切だということを現場が理解していったと思います。

(2) 誰でもオペレーション可能なシステムになった
旧システムは人に依存するシステムだったので、誰かに聞かなければ業務がわからないというものでした。結果的に新しい人や派遣の人では使いこなせず、システムに詳しい方が不在だと穴が空くような事態もありました。
GRANDITの導入は、現場主導で行いました。ここにいる3人が何回も現場とすり合わせしながら現場をまとめて進めていきました。若い社員が多いので慣れるのが早かったこともありますが、現場がよく協力してくれていたと思います。
旧システムはシステムを理解している人に依存しており、私たちにとっては扱いづらく、怖い存在でした。でも、今回、導入に社員全員が関わったので、システムがとても身近なものになっています。

(3) 在庫管理が徹底できるようになった
当社のビジネスは「即日即納」を基本としています。そのために在庫量も大きいのですが、以前は人海戦術で作業していたので大変な労力をかけていました。GRANDITを導入して製品マスタが一元管理されました。大阪でも東京でもお互いの在庫情報がスケルトンで見えるようになり、製品の融通が非常にやりやすくなっています。また、新たに棚番管理も始めて、毎日棚卸をして在庫精度を上げています。このような在庫管理の徹底により今まで以上に「即日即納」ができる体制が整っています。

(4) 月次決算が迅速化され、経営データが簡単に取り出せるようになった
当社は20日締めなのですが、以前は1か月くらいたってようやく月次が見える状況でした。GRANDITを導入して、販売側は20日まで、仕入側は締後3営業日までに伝票の締めを行う運用が実現でき、毎月末頃の経営会議の時に月次業績の概算が把握できるようになりました。運用面でも、こうしたルールがきちんと浸透するきっかけになったと思います。
取り出せる経営データも非常に充実しました。製品別/顧客別/月別など細かなメッシュで売上や採算、出荷実績が簡単に取り出すことができて、経営の見える化が大幅に進みました。

(5) 業務効率が高まり、人材配置もやりやすくなった
旧システムではかなり古いシステムの為、バッチ処理に時間がかかり、棚卸や月次処理の時に更新処理には業務中に使用出来ない時間帯がありました。GRANDITはリアルタイム処理が基本なのでシステムが使用出来ない時間がなくなり業務が平準化し、業務に支障がなくなりました。
また、業務内容も変わってきました。従来はデータをExcelなどで集計処理するのに多くの時間を割いていたのですが、それらはGRANDITがやってくれるので、本来の業務に時間をかけることができるようになっています。
業務プロセスの標準化ができたことにより、特定の社員を抱え込む必要がなくなり若い社員への業務シフトができました。正社員から派遣社員への切り替えも可能となって、全社的な人員再配置もやりやすくなっています。

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