ERPコラム

クラウドERPとは?オンプレミスとの違いやおすすめ製品を紹介

本記事のまとめ

  • ERPには、クラウド型とオンプレミス型がある
  • 両タイプの特徴を踏まえたうえで、導入するERPを検討することが大切
  • クラウドERPは「導入コストを抑えたい」「導入後の管理を行うリソースがない」「テレワークなどネット上での業務にも活用したい」などの企業におすすめ
  • オンプレミスERPは「自社に合わせてカスタマイズして運用したい」「専門性が高い業務にフィットさせて運用したい」「情報をできる限り外部に漏らしたくない」などの企業におすすめ

近年、テレワークや業務の効率化、ネットワークの大規模な普及に伴い「クラウドERP」の需要が高まっています。しかし、ERPには従来主流であった「オンプレミスERP」もあり、それぞれ特徴を踏まえて自社に最適な基幹システムを導入する必要があります。

そこで本記事では、これからERPを導入する企業に向けて以下のポイントを解説していきます。

  • クラウドとオンプレミスについて
  • クラウドERPとオンプレミスERPの定義に関して
  • クラウドERPとオンプレミスERPの比較
  • クラウドERPが注目される理由
  • クラウドERPとオンプレミスERPがどのような企業に向いているか

本記事を参考にすると、それぞれの違いを明確にでき、あなたの企業にどちらのERPが向いているかわかるようになるでしょう。

クラウドとオンプレミスについて

クラウドERPを知る前に「クラウド」と「オンプレミス」の定義を理解しておくのは大切です。

それぞれの意味を知っておくことで、近年注目の「クラウドERP」の特徴や従来の「オンプレミス型ERP」との相違点を把握しやすくなります。

両者には明確な違いもあれば、ERPとしてそこまで変わらない点もあります。どちらのタイプがより自社に適しているかを判断できるように、それぞれの定義を詳しく見ていきましょう。

クラウドの定義

クラウドは、IT用語で「インターネットを経由してサービスを提供すること」を意味します。

クラウドでは、社内ではなく外部が保有している情報システムやサーバーからサービスが提供されます。そのため、オンラインであれば場所やデバイスの種類を問わずにサービスを利用できます。

また、手持ちのデバイスが故障した場合でも、ほかのデバイスでサービスにアクセス可能であり、機器トラブルに影響されるリスクも削減できます。

2000年以降コンピューターに関する技術が大きく向上し、クラウドのサービスが普及する環境が整いました。MM総研の試算では2024年に国内クラウド市場は5兆円を超えるとみられています(※)。

参照:国内クラウドサービス需要動向調査

オンプレミスの定義

オンプレミスは、構内を意味する「プレミス」から派生した言葉で「自社運用」を意味します。

クラウドのようにインターネット上でシステム構築や運用をするのではなく、サーバーや通信回線も含めて自社内に設置することが多いです。運用についても、自社で管理やカバーするケースが大半になります。

オンプレミスのメリットは、サーバーやデバイスを自由に選択・設定できることです。また自社構築であるためカスタマイズの自由度が高く、専門性が高い業務ではよりスムーズに最適化できます。

オンプレミスサービスの具体例としては「社内の機密情報の管理システム」や「自社のみで利用する連絡システム」などが挙げられます。

2000年代半ばまではオンプレミスが主流でしたが、徐々にクラウドへ移行する傾向が強くなっています。しかし、オンプレミスのメリットは依然として顕在であり、まだまだ活用する企業や業界は多く存在します。

クラウドERPとは?

クラウドERPは、クラウド上で企業の情報の一元管理ができるシステムです。

従来のERPと違い、クラウド上で管理しているためインターネット環境があればどこからでもデータにアクセスできるという特長があります。また自社でインフラを用意する必要がないため導入時のコストや導入期間も大幅に削減できるといった特徴も持ち合わせています。

導入時のコストが大きく導入できなかった企業もクラウドの活用によりコストが下がったことでクラウドERPを導入する企業が増えてきています。

2018年度のSaaSを使用したクラウドERPの売上金額は前年度比38.9%増の264億円となり、2019年度も前年度比36.4%増と引き続き大幅な伸びとなっています。主要ベンダーがSaaSの販売を強化しており、既存のパッケージ導入企業も徐々にSaaSに乗り換えていることから、2022年度にはSaaS市場がパッケージ市場を上回ると予測しています。(ITR Market View:ERP市場2020)

図.ERP市場規模推移および予測:提供形態別(パッケージ部分は運用形態別)(2017~2023年度)

図.ERP市場規模推移および予測:提供形態別(パッケージ部分は運用形態別)(2017~2023年度)

ERP市場規模推移および予測:提供形態別(パッケージ部分は運用形態別)
引用:https://www.itr.co.jp/report/marketview/M20000900.html
このように数値で見ると今後クラウドERPを導入する企業がどれだけ増えていくかわかります。

市場シェア

ERP市場を見ると、ERPライセンスの売上高は伸びており、企業のERPへの投資意欲は継続しています。

ERPパッケージライセンス市場規模推移・予測は以下のとおりです。

「ERP市場の実態と展望2019」 ERPパッケージライセンス売上高の推移

「ERP市場の実態と展望2019」 ERPパッケージライセンス売上高の推移

引用:https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2239
※出典 矢野経済研究所「EPR市場動向に関する調査(2019年)」2019年9月24日発表

2019年時点でのERP市場の変化を挙げると、クラウド化の進展が顕著です。パブリッククラウドタイプはまだサービスの種類が少なく、提供するベンダーも限られているため伸びも限定的だが、システム基盤をクラウド(IaaS/PaaS)にするプライベートクラウドタイプのクラウド利用は伸びています。

では実際にどんな企業がERP市場でシェアを獲得しているのでしょうか?

世界でもっとも多く市場シェアを獲得しているのはSAPです。その他外資系企業がERP市場でシェアを獲得しています。

国内ERP市場では2019年度は3.7%増の伸びであると予測されているため、今後クラウドが主流になってくると、市場シェア比率が徐々に変わっていくと考えられます。

クラウドERPはクラウド環境内でデータ管理を行うため、どこからでもアクセスできるというメリットを生かして、利用が伸びてくることは容易に想像できます。

また、今後のことを考えて、クラウド型に移行している企業も増えてきています。

GRANDITも、サブスクリプションサービスを展開しクラウドの案件比率が高まっています。

GRANDITはクラウド化を積極的に進めており、GRANDIT Ver.3.2では、クラウドERPに求められる機能を強化しています。

種類

クラウドERPは、プライベートクラウドタイプ、パブリッククラウドタイプ、ハイブリッドクラウドタイプといった3つのタイプに分けられます。

それぞれの概要は以下のとおりです。

1.プライベートクラウドタイプ

従来のオンプレミスERPをAWS(Amazon Web Services)などのlaaS基盤上などに実装する自社専用のサービスです。

自社内でクラウド環境を構築するため、ERPを自由に構成できるという利点がありますが、ハードウェアやミドルウェアを用意する必要があり、大幅なコストダウンが見込めるわけではありません。

2.パブリッククラウドタイプ

サービスを提供するベンダーのデータセンター上で構成されるため、ユーザーはアップデートやバックアップ、システムのメンテナンスなどをベンダーに全て委ねることができます。

逆を言えば、何か障害が発生した場合にユーザー側でのコントロールが難しいとも捉えられます。

3.ハイブリッドクラウドタイプ

プライベートクラウド、パブリッククラウド、オンプレミスを組み合わせて利用する形態です。
オンプレミスとクラウド、それそれが持つ長所を柔軟に取り入れ活用することができます。

自社のニーズに応じたクラウドタイプを選択し、クラウドERPを導入することが必要です。

オンプレミスERPとは?

オンプレミス型ERPとは、自社でERPを構築・管理して運用するシステムのことです。

オンプレミスであるため、先述のとおりERPを構築するサーバーやネットワークを自社で準備・管理する必要があります。その分初期コストはかかりますが、機密性やカスタマイズ性に長けているのが特徴です。

オンプレミスERPの近年の市場シェアは減少傾向にあります。下図から読み取れるように、2020年のシェア率は2018年と比較して約20%も減少しており、2021年にはさらに減少することが予想されます。

ERPパッケージのクラウド利用率の推移・予測

ERPパッケージのクラウド利用率の推移・予測

引用:https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2508
※出典 矢野経済研究所「ERP市場動向に関する調査を実施(2020年)」」2020年9月7日発表

コロナ渦において、ERPに関するコスト削減の観点から「オンプレミス型」は今後市場の縮小が予想されます。

2021年のERPパッケージ市場は、エンドユーザ渡し価格ベースで前年比2.7%減、1,208億円に留まると予測する。

引用:ERP市場動向に関する調査を実施(2020年)

ここまで衰退傾向を述べましたが、専門性が高い業種では運用面でクラウドERPの相性が悪い場合があり、サービス形態自体が完全に市場からなくなる可能性は低いと言えます。

【比較表】クラウドERPとオンプレミスERPの違いとは?

項目 クラウドERP オンプレミスERP
料金体系 月額支払い(継続支払い) 買切(一度限り)
導入コスト 低い 高い
運用コスト 高い 低い
利用開始スピード 早い 遅い
カスタマイズ性 低い 高い
冗長性 高い 低い
自社メンテナンス 不要 必要
セキュリティ面 ベンダーによる 高い
復旧対応 所在地によるが可用性が高いため早い 所在地によるが可用性が低いため遅い

クラウドERPと従来のERPで大きく違うのは、自社でサーバなどのインフラを整えるのか、システム構築から運用・保守までを誰が行うかという点です。

これまで主流であったERPはオンプレミスと呼ばれており、完全に自社内でサーバなどのインフラをそろえ、システム構築から運用まで行うといったものでした。一からシステム構築するため企業に合わせたカスタマイズがしやすく、使い勝手が良いと評判でした。

クラウドERPは完全にクラウド環境内でデータ管理を行うため、インターネット環境があればどこからでもデータにアクセスできます。また、サーバのインフラ保守にもコストを割く必要がないため導入やシステム維持のためのコストと労力が大幅に削減できます。

クラウドERPのメリットと注目される理由

先述のとおり、クラウドERPの市場規模は年々大きくなっています。ここでは、クラウドERPを導入するメリットをみていきましょう。

導入費用が大幅に削減できる

従来のオンプレミス型ですとパッケージライセンスを購入し、自社内で一からシステムを構築してと費用、人、時間と多大なコストをかけていました。

しかしクラウド型になると、あらかじめ用意されたサービスをそのまま利用することにより、今までかかっていた導入コストを大幅に削減できます。

サービス利用側のメンテナンスが不要

オンプレミス型ですと、システムのメンテナンスは自社で行う必要がありました。

ところが、クラウド型になるとサービスを提供しているベンダーがメンテナンスまで行ってくれるので、今までそこに費やしていた時間やコストを削減出来るようになっています。

インフラ環境の調整が不要

クラウドERPは、インフラ環境の調整が不要です。その分コストを削減できるため、導入費用を抑えやすいというメリットがあります。

一方でオンプレミス型のERPでは、自社でインフラ環境を調整する必要があります。例えば、サーバー機器を特定の所在地に配置したり、回線を設置したりします。また、ソフトウェアライセンスの入手も必要です。そのため、オンプレミスのコストは小規模なものでも数百万円、より規模が大きくなると数千万円にものぼる可能性があります。

可用性が高い

クラウドERPは、可用性(稼働率)が安定しやすいというメリットがあります。

可用性とは、システムが稼働し続けられる割合を意味します。稼働率が高いほど業務やサービスへの支障が発生しないため、業務効率は上がります。

もちろんクラウドサービスを提供する側にも設備があり、ハードウェア故障リスクやメンテナンスが必要になるため、100%の可用性が担保されるとは限りません。しかし、障害時に臨時で対応できるサーバーを別で用意しているなど、最小限のダメージに収まるケースが多いです。

例えば「GRANDIT」が提供するクラウドERPは、東日本と西日本の2カ所でのバックアップ体制を敷いており、自然災害や急なシステム異常に備えています。

なお、ここまでさまざまなメリットを挙げましたが、大きく共通して言えることとしてはコストの大幅な削減が実現可能になったという点です。またクラウドERPですとシステムメンテナンスに割く人員の必要がないので、人材を新たに確保せずに今まで以上の成果を出せる可能性が高まります。

クラウドERPのデメリット

どんな便利なシステムでも、何かしらのデメリットは存在します。ここからは、クラウドERPの主なデメリットについて見ていきましょう。

月額費用としてランニングコストがかかる

オンプレミス型では最初にパッケージライセンスを購入して使用するという形でした。クラウド型の場合はパッケージライセンスを購入する必要がない分、月々に利用料を支払う必要があります。

これは利用ユーザーに比例して料金が変化するため、社員数が多い企業はランニングコストが高めになる可能性があります。

製品によってはカスタマイズできない

クラウドERPは、製品によりカスタマイズできる範囲が決まっているものが多いです。

そのため、自社の業務フローがより専門性の高いものである場合、クラウドERPでは機能不足を感じる場合も考えられます。

このような場合は、オンプレミス型のERPの方が利便性が高いと言えるでしょう。

セキュリティ面での不安

自社内の重要なデータをクラウドという外部へ保存するため、セキュリティ面で不安が残ることは確かです。
特にサイバー攻撃や情報漏洩などの被害が後を絶たない現代において、尚の事セキュリティ面に関して意識しなければなりません。

セキュリティ被害を避けるためにはERP選定の際、ベンダーのセキュリティ対策や要件について確認することが大切です。

また近年起こっている情報漏洩に関しては、約80%が内部犯行または過失によるものだとされているため、権限管理などの機能も確認すべき重要なポイントです。

引用:「JNSAセキュリティ被害調査ワーキンググループ 2018年 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書【速報版】」

インターネットに常に接続できるよう環境整備が必要

クラウド上でデータを管理するため、当然インターネットの環境が必要です。

そのため社内でもインターネットへの接続環境を強化し、接続障害が起こった際の対策もしっかり考えておく必要があります。また社外でクラウド上のデータにアクセスする場合もあるかもしれません。

しかしそれに関しては、VPNなどを用意することで対策は立てられます。

また中にはクラウドERPの導入が向いていない企業というのも存在するはずです。

過去の導入失敗例から考えると、導入時にしっかりと自社にあったクラウドERPをしっかりと選定できてない企業は導入を一度検討し直したほうがいいでしょう。

というのも、クラウドERPは日本だけでなく世界中にサービスの提供をしている企業が存在します。
中には自社の経営状況などにあっていないクラウドERPを導入してしまう企業も存在します。

そうすると、生産性の向上は見込めず無駄にコストばかりかかってしまいます。

逆を言えばしっかりと自社の経営状況を把握できており、どのクラウドERPが最適か選定できる企業であれば導入することで業務の効率化を図ることができる可能性は大きいでしょう。

クラウドERPとオンプレミスERPのどちらが自社に向いているか

クラウドERPとオンプレミスERPにはそれぞれ特徴があり、利用しやすい場面も異なります。そこでここからは、それぞれの特徴を踏まえておすすめの企業をご紹介します。

はじめに特徴を踏まえた、メリットとデメリットを以下に挙げていきます。ERP導入やクラウドERPへの移行を検討している方は参考にしてください。

ERPの種類 メリット デメリット
クラウドERP
  • 導入コストが安価
  • バージョンアップ作業が不要
  • 運用開始がスムーズ
  • 運用管理はベンダーに任せられる
  • リモートワークと相性が良い
  • カスタマイズ範囲が限られる
  • オフライン環境に弱い
  • トラブル発生時の解決はベンダーの対応力に左右される
オンプレミスERP
  • セキュリティレベルが高い
  • カスタマイズの自由度が高い
  • インフラを専有できる
  • 導入コストが高価
  • バージョンアップ作業が必要
  • 運用開始までに時間がかかる
  • 運用管理は自社で行う必要がある

クラウドERPがおすすめの企業

クラウドERPがおすすめできる企業は、以下のとおりです。

  • ERPの導入コストを抑えたい企業
  • サービス利用時のメンテナンスコストを下げたい企業
  • 早急にERPの導入を進めたい企業

クラウドERPは、サーバーや回線を自社で構築する必要がないため、導入コストを比較的安価に抑えられます。自社への必要機器設置の手間がかからない上に運用管理をベンダーに任せられるため、導入までもスピーディーです。

なお、クラウドERPの導入を検討している企業には「GRANDIT miraimil(グランディット ミライミル)」がおすすめです。

GRANDIT miraimilは、中小企業向けのクラウドERPです。業務効率化やテレワーク対応など、企業の成長とスリム化をサポートする機能を実装しており、導入・運用コストも中小企業向けに適正化されています。

GRANDIT miraimilは、通常のERPと比較して、平均で80%の導入コストを削減可能です。そして、最短3ヵ月のスピード導入が可能であり、いち早く業務基盤の刷新をはかりたい企業で特に導入しやすいでしょう。

また保守や監視サポートもすべて請け負ってくれるため、運用コストも抑えることができます。「商社・卸売業」と「サービス業」、「情報サービス業」向けに特化した内容でサービスを提供しています。

なお「GRANDIT miraimil」は、実績豊富な「GRANDIT(グランディット)」を元に設計されています。GRANDITの中でも、導入実績が豊富な分野かつ中小企業向けに特化したサービスを提供するのが強みです。

すでに実績があるERPをベースにしているため、完成度の高いクラウドERPを必要最低限のコストで利用したい中小企業におすすめです。

オンプレミスERPがおすすめの企業

オンプレミスERPがおすすめの企業は、以下のとおりです。

  • 導入後の運用費用を抑えたい企業
  • 自社の業務によりフィットするように自社でカスタマイズしたい企業
  • セキュリティ面がより高いシステムを利用したい方

オンプレミスERPは、クラウドERPと異なりライセンス料金やサブスクリプション費用などの月額費用が発生しないため、運用コストを抑えやすいです。またカスタマイズ性が高いため、複雑な業務フローに対する適合性も問題ありません。

なお、オンプレミスERPの導入を検討している企業には「GRANDIT」がおすすめです。GRANDITでは「コンソーシアム方式」を採用しており、さまざまな業種をサポートするパートナー企業(販売会社)の独自ノウハウを集めて、より多くのユーザーにとって利便性の高いパッケージを構築しています。

またEC(電子商取引)機能や、蓄積される膨大な業務データを収集・分析できるBI(ビジネス・インテリジェンス)機能を標準搭載するほか、企業グループ・取引先との連携も可能です。

導入企業数は1,200社(2022年1月現在)を超えており、幅広い業務特性や業務規模に対応できる製品となっています。

まとめ

本記事では、クラウドERPに関して「クラウドERP」と「オンプレミスERP」に関して違いを解説しました。ここまでの内容をまとめると以下のようになります。

  • 近年ではオンプレミスERPに代わってクラウドERPの需要が上がっている
  • オンプレミスERPとクラウドERPには、それぞれ異なる特徴やメリット、デメリットがある
  • それぞれの特徴を踏まえたうえで、自社が重視したいポイントで選択するのが必須
項目 クラウドERP オンプレミスERP
料金体系 月額支払い(継続支払い) 買切(一度限り)
導入コスト 低い 高い
運用コスト 高い 低い
利用開始スピード 早い 遅い
カスタマイズ性 低い 高い
冗長性 高い 低い
自社メンテナンス 不要 必要
セキュリティ面 ベンダーによる 高い
復旧対応 所在地によるが可用性が高いため早い 所在地によるが可用性が低いため遅い

本記事を参考に、より自社業務に最適なERPを選んでいただけると幸いです。

ERPコラム一覧

第1回 ERPとは
第2回 ERPの歴史
第3回 ERP導入の目的とメリット
第4回 自社業務に最適なERPの選び方|業種や課題ごとの事例も紹介
第5回 ERPの導入 成功のための3つのポイント
第6回 ERP導入は、企業にとって革新的な業務改善を実現する第一歩
第7回 ERPにおける統制とは?
ITと業務による両立
第8回 ERPにおける情報連携
第9回 2層ERPモデルの活用法
第10回 ERP導入を成功させるための、
プロジェクト推進方法 その1
第11回 ERP導入を成功させるための、
プロジェクト推進方法 その2
第12回 基幹システムの再構築に関して
第13回 RPAにおける生産性向上のポイント
-働き方改革を実現するには-
第14回 ERPパッケージとは?既存システムから置き換える際の3つのポイント
第15回 財務会計と管理会計の違いは? ERPはどう役立つのか?
第16回 クラウドERPとは?オンプレミスとの違いやおすすめ製品を紹介
第17回 BIツール導入の成功ポイント
第18回 2025年問題とは何か?
第19回 一元管理とは?一元管理の主な対象、メリット・デメリットを解説
第20回 会計システムとは?メリットや機能、選び方などを解説
第21回 ERPの導入を成功させる方法!種類別にメリット・デメリットを解説
第22回 基幹システムとは?種類やメリット、選定ポイント、トレンドなどを解説
第23回 原価管理とは?原価計算との違いや課題、実施プロセスなどを解説
第24回 原価計算とは?目的や種類、計算方法、課題、効率化の方法などを解説
第25回 在庫管理システムとは?在庫管理システム導入で業務効率化を実現!
第26回 人事給与システムとは?効果的な選定ポイントと注意点を解説
第27回 生産管理システムとは?生産管理システム導入で業務効率化を実現!
第28回 販売管理システムのメリットや選び方、導入するステップを詳しく解説

お問い合わせ・資料請求

資料請求・お問い合わせはWEBで承っております。どうぞお気軽にご相談ください。

WEBからのお問い合わせ
お問い合わせ
資料ダウンロード・資料請求
資料請求