用語集

年収の壁

「年収の壁」とは、パートタイム労働者の給与が一定額を超えると社会保険料が天引きされて手取りが減る状況を指します。2025年に予定する5年に1度の年金制度改正までのつなぎ措置として、厚生労働省は10月から「年収の壁」対策に乗り出すことを決定しました。

具体的には、年収が130万円を超えても連続2年までなら扶養にとどまれるようにする方針を決定。また、厚生年金の適用基準となる106万円の壁への対策、扶養から外れた労働者の社会保険料を手当の支払いなどで支援した企業に新たに助成します。
これらの措置は、2025年に予定されている5年に1度の年金制度改正までのつなぎ措置として実施されます。

「年収の壁」対策が必要だった理由は、パートタイム労働者の給与が一定額を超えると社会保険料が天引きされて手取りが減る状況にあるためです。これによって人口減少に伴って深刻化している人手不足に対応するため企業側が賃金を引き上げても、従業員が「壁」を避けようとして労働時間を抑制しがちな現状があり、その対策として厚生労働省が打ち出しました。

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