用語集

Docker

Dockerは「ドッカー」と読みます。Docker社が開発するコンテナ型仮想化技術を支えるオープンソースのプラットフォームです。
仮想化とは、サーバー、ストレージ、ネットワークなどのハードウェアリソースをソフトウェアで統合・分割する技術です。仮想化技術にはいくつかの種類があり、代表的なサーバーの仮想化技術には「ホスト型」と「ハイパーバイザー型」があります。
ホスト型は、サーバーのOSに仮想化ソフトウェアをインストールし、その仮想化ソフトウェア上で仮想マシンを稼働させます。サーバーのOSをホストOS、仮想マシンのOSをゲストOSと呼びます。手軽に導入できますが、ハードウェアに多くの負担がかかるのが特徴です。
ハイパーバイザー型は、ホストOSが不要で、サーバーにハイパーバイザーをインストールし、ハイパーバイザーの上で仮想マシンを稼働させます。ホストOSがないため、仮想マシンの速度低下を最小限に抑えられます。
Dockerの採用しているコンテナ型は、ゲストOSが不要です。ホストOSにコンテナエンジンと呼ばれる仮想化ソフトウェアをインストールし、その上にコンテナというアプリケーションの実行環境を置くことで、複数のアプリケーションを同じOS上で動かします。
Dockerには、軽量で高速、ハードウェアのリソースを最大限に活用できるという特徴があり、コンテナを「Dockerイメージ」という形で保存できて環境の統一と移転が容易だというメリットがあります。