連結決算とは、グループ会社全体の決算をまとめることです。
親会社だけでなく、子会社、海外の子会社なども合わせて、まとめて決算します。
連結決算では、貸借対照表、損益計算書などを連結的な財務諸表の関連として企業のグループ内部全体を公開しています。
連結決算がメジャーになる前は、単独決算が主流で、そのころは決算前に売上をグループ内部で回して利益を増やしたり、含み損の土地を子会社に売却するなど、収益と帳簿をごまかす企業もありました。
そうした不正を防ぐ意味合いもあり、2000年頃から証券取引法にしたがって、連結決算が主流となってきました。
グループの間における取引は、連結決算から除外されます。そのため、グループ企業内部で取引を行って、売上を水増しするというような行為はできなくなりました。
欧米ではすでに連結決算が主流であり、国際的な競争力を維持するためにも、日本においても連結決算が導入されました。