有価証券報告書

有価証券報告書とは、金融商品取引所に株式公開している会社（上場企業）、または一部の非上場企業に開示が義務付けられている書類です。
有価証券報告書の開示が義務付けられている非上場企業は、店頭登録している株式の発行会社、有価証券届出書提出会社、過去5年間において事業年度末日時点の株主数が1,000人以上となったことがある会社（資本金5億円未満の会社を除く）です。
有価証券報告書には、企業の概況、事業の状況、設備の状況などを記載することになっており、事業年度終了後3カ月以内に内閣総理大臣へ提出します。
有価証券報告書は、投資判断をする際に判断材料となる情報が多数記載されています。誰でも金融庁ホームページを通じてEDINET（Electronic Disclosure for Investors' NETwork：金融商品取引法に基づく有価証券報告書等の開示書類に関する電子開示システム）で閲覧することができるため、投資家の適切な投資判断を促す点で投資家保護に役立っています。
また、「有価証券報告書レビュー」というものがあります。これは、金融庁及び財務局等が連携して実施するもので、有価証券報告書に記載する内容の適正性を確保するために実施されるオフサイト審査の枠組みです。有価証券報告書レビューでは、法令改正関係審査、重点テーマ審査、情報等活用審査の3つが柱となっています。