ピップ株式会社様
誰もが知っているピップエレキバン。
そんなヒット商品を企画・開発しているのが、同社の商品開発事業本部です。
今回はこの事業部門を仮想企業として見立てて情報管理を徹底するというちょっと変わったGRANDITの活用事例。
ピップ株式会社は、「THE WELLNESS COMPANY」という経営理念のもと、人々の心身の健康に貢献する事業を行っている会社です。
中心となる事業は、HBC+S(health=ヘルスケア商品、Baby=ベビー用品・マタニティ用品、Comfort=生活を快適にする商品、Senior=シニアケア商品)を中心とした商品のマーチャンダイジングとロジスティクスからなる卸事業です。全国のドラッグストアやホームセンター、eコマース、GMS、百貨店などにこれらの商品を迅速にお届けしています。
企業情報
企業名 | ピップ株式会社様(英文名称:PIP CO., LTD.) |
---|---|
事業内容 |
|
資本金 | 2億7,000万円 |
従業員数 | 851名(男644名、女207名)<2013年10月現在> |
商品開発事業本部を仮想カンパニーとしてGRANDITで情報管理
― 事業本部を仮想カンパニーとして情報管理をするというのは、面白い取り組みですね
当社は卸事業が主体なのですが、そこにP!マークでおなじみの商品開発事業があってメーカーとしての機能も備えています。事業本部の奈良工場で作った製品が、主に直接客先ではなく社内の卸事業へ渡るのですが、外から見るとそれは単なる在庫移動です。そのため、事業本部の収支や利益率が財務会計上なかなか分かりにくく、もっとシビアに見るために事業本部を1つの会社と見立ててGRANDITで情報管理したのです。
― 具体的にはどんな形で実現したのですか
GRANDITの特徴であるBI機能を活用し、事業本部のBS/PLや各種KPIの予定と実績の対比管理を行い、データの見える化、迅速な情報共有、データ精度の向上を実現しています。
全社の基幹業務システムや奈良工場の生産管理システムからデータをもらい、取引先や商品、カテゴリーなどのマスタを連携した上で、BIによりさまざまな分析データを見られるようにしました。GRANDITは支払申請と経費管理などの経費処理を中心に使い、メインはBIによる情報管理という構想です。
― システム化に踏み切った背景をお聞かせいただけますでしょうか
商品開発事業本部の収支情報を細かく見るという活動は5年前にはスタートしていました。3、4年くらいかけていろいろなデータ、指標をExcelで見られるようになってきたのですが、手間がかかる、見たい情報がさっと見れない、出てきたデータの内容が不十分などExcelでの限界も見えてきました。そこで本格的にシステム化しようということになったのです。
自社に合った提案、取り組む姿勢などを評価してベンダを決定
― GRANDITを選定いただいた過程も教えてもらえますでしょうか
ベンダ選定の前に、まず、自分たちは何をしたいのかを決めるのが結構大変でした。どんなデータを見たいのか、そのデータはどんな意味を持って、どう活用するのかなどを洗い出し、その結果ExcelではなくERPでやろうという構想を打ち立てました。
RFP(提案依頼書)を8、9社に出して提案してもらい、3社に絞り込んで2次選考を行い、最終的に御社に決定することになりました。
― 各社の提案を受けてどんな印象でしたか
すべてパーフェクトという会社はもちろんないのですが、取り組み姿勢の違いは感じました。要件を深く読み取った提案か、通り一遍の提案かははっきり出ていたように思います。
― 最終的に当社を選んでいただいたポイントはどんなところでしょうか
重要なコスト面において、他社と比較しても圧倒的な差があったこと。それに加え、GRANDITの画面の見やすさが印象的でした。また、ピップの要望や課題を解決する内容が提案に盛り込まれていたこと、社長がわざわざプレゼンに参加された姿勢などを評価して決めたように覚えています。
システムインテグレータ社の「ピップ株式会社」様の導入事例ページに移動致します。