用語集

GPS

GPSは、Global Positioning Systemの略です。日本語だと全地球測位システムと訳されます。カーナビゲーションシステムやスマートフォンなどに搭載されている位置を特定する技術です。
GPSは正確には、米国が軍事用に開発したシステムであり、1990年代から民生用途での利用が可能になりました。人工衛星を使った測位システムにはGNSS(Global Navigation Satellite System:全球測位衛星システム)という呼び方があり、GPSもGNSSの1つです。しかし、GPSがGNSSの代表格であるため、GPS以外のGNSSも一般的に「GPS」と呼ばれています。なお、日本のGNSSは「みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)」です。
地球の周りには予備も含めて31基のGPS衛星があり、そのうち24基のGPS衛星によって位置が測定されています。
地球上のどこにいても、地球を取り囲むように配置されたGPS衛星の4基以上と通信することができれば、3D位置(緯度、経度、高度)を特定することができます。
衛星からの電波には正確な時刻データが含まれており、複数の衛星が電波を発信した時刻と、スマートフォンなどの受信機が電波を受信した時刻を測定することで、位置を特定できる仕組みです。
GPSは、4つ以上のGPS衛星と良好に通信できないと、精度が悪くなる、位置が測定できなくなるなどの不具合が生じます。4つ以上のGPS衛星と通信できない理由には、高層ビルに囲まれている、受信機の近くにノイズを発生する機械があるなどの原因が考えられるため、受信機の位置を変えて再度試してみましょう。