IFRSとは、「International Financial Reporting Standards」の略です。つまり国際会計基準のことです。
簿記は世界共通なのですが、会計基準は国によって異なるため、世界統一を目指してまずはEU圏内の上場企業からスタートしました。
世界中で使われており、今後も適用範囲は増えていくと思われます。
ですが、アメリカと日本は独自の会計路線を貫いており、今後の世界との規格統一が求められています。
当初は、2015年には日本でのIFRS適用も予定されていましたが、現在は適用時期も未定となっています。
国際化が広まるにつれて、グローバルな会計基準に準拠していくことを考えていくタイミングが近づきつつあります。
原則主義、貸借対照表重視、グローバル基準などの原則があり、それぞれが資料を膨大に作成する必要はありますが、手間のかかる会計基準であることは確かです。
メリットも多いため、IFRSを導入している日本の大企業も増えつつあります。海外の子会社との間で会計基準を統一すれば、一元管理の利便性が向上するため、グローバルにマネジメントしていく上では非常にメリットがあります。
また、業績を即座に反映できるため、引当金などを正しく表現できるケースが多く、投資家への説得力も高くなります。
IFRSを導入すれば財務諸表をそのまま海外の投資家に提出できるため、海外からの資金を呼び込む際の手続きは円滑化されます。