用語集

一括償却資産

一括償却資産とは、取得価格が10万円以上20万円未満の減価償却資産で、使用を開始した年から3年間にわたって一括償却資産に計上した資産の取得価額の合計額の3分の1を必要経費にできることです。一括償却資産は、少額減価償却資産とは異なり、取得価格が20万円未満であることが条件です。一括償却資産の仕訳には、決算調整方式と申告調整方式があります。

【一括償却資産のメリット】
法定耐用年数より短期間で減価償却できること、償却資産税の申告対象資産にならないこと、会計処理が簡単であること、適用条件がなく、誰でも利用できることが挙げられます。一方、デメリットとしては、利益が下がることが挙げられます。

【仕訳の例】
例えば、2023年12月1日に、15万円でパソコンを購入した場合、以下のような仕訳を行います。

勘定科目 借方金額 貸方金額
一括償却資産 15万円
現金 15万円

上記の仕訳は、パソコンの取得価格を一括償却資産勘定に計上し、現金勘定から15万円を減らすことで、パソコンの購入を処理しています。この後、3年間にわたり、一括償却資産勘定から均等割で償却費を計上することになります。