ステークホルダーとは、組織やプロジェクトと直接的・間接的な利害関係を有するグループまたは個人このことです。stakeは掛け金、holderは掛け金を保有する投資者を表し、これがステークホルダーの語源だと言われています。
哲学者で企業倫理の研究者であったR・エドワード・フリーマンが、1984年に著書「Strategic Management: A Stakeholder Approach」の中で使用してから、ビジネス用語として浸透しました。
組織やプロジェクトと利害関係を有する人として、株主が思い浮かびますが、ステークホルダーの範囲はもっと広く、従業員、顧客、取引先、行政、地域社会などもステークホルダーです。
ステークホルダーは大きく「直接的ステークホルダー」と「間接的ステークホルダー」に分けられます。
直接的ステークホルダーは、組織やプロジェクトに直接的な影響を与える、または直接的な影響を受ける人や団体を指し、株主や顧客などは直接的ステークホルダーです。
一方、間接的ステークホルダーは、直接影響を与えない、また直接影響を受けない範囲で相互作用的に影響し合うステークホルダーです。行政や従業員の家族などは間接的ステークホルダーにあたります。
組織やプロジェクトを円滑に運営するためには、ステークホルダーと良好な関係を築かなければならず、ステークホルダーとの関係性を管理する「ステークホルダーマネジメント」が重要だと言われています。ステークホルダーマネジメントにあたっては、適切なコミュニケーションによって良好な関係を構築するのがポイントです。