ERPコラム

ERPにおける情報連携

ERPの登場により今まで分散されていた膨大な情報が一つに集約されました。
ですが「情報連携」というメリットはセキュリティや情報の管理といった新たな課題も生み出しました。
課題を乗り越え、より戦略的な企業活動が展開するために考えることは何でしょうか?

情報管理の基本的な考え方とこれまで

基本的な情報管理

ERPは、基幹業務を遂行していく上で、情報を管理する上で欠かせないシステムです。
実務面において、決算書を作成し、売上や仕入、在庫管理、取引先マスタを管理するなど、企業の業務を網羅的にカバーします。
紙から電子へ業務をシステム化していく上で、ERPパッケージの導入は欠かせません。 情報管理においても、それは同様です。

ERPが解決する情報管理

データの整合性なども担保しつつ、迅速な情報伝達を行います。
ただし、会計・販売などの業務領域ごとにシステム化されるケースも少なくなく、システムが複数あることによって、連携コストが発生し、不整合の場合は調査するための時間がかかります。
システムが複数存在することにより、業務が分断されてしまい、タイムラグが発生し、そのため、データの鮮度が低下、タイムリーな情報把握ができない、という課題も発生します。
ERPでは、システムが集約され、情報の分断を防ぎ、業務の停滞を解決することが可能となります。

通信の高速化と暗号化などセキュリティ技術の発達

ITの世界は進化が早く、通信環境が整備され、暗号化などのセキュリティ技術も進歩しています。
そのため、セキュアなシステムを安価な運用費で運営することができ、過去と比較して圧倒的にスケールが大きなシステムを構築できるようになりました。
特に通信分野では、目覚ましい進歩を遂げており、通信速度が早くなり、転送できるデータの容量に制限がなくなった、など、革新的な発展を遂げています。 しかし、重大な機密事項がデータで渡されることも増えた昨今、セキュリティの課題は深刻です。

インシデントが起これば、企業の社会的信頼、社会的価値は低下してしまいます。
通信データを保護するセキュリティの技術は今後も重要であり、社会的価値を持っているものと言えるでしょう。
企業の側も、セキュリティ意識を高めて、取り扱っている情報が外部に流れないよう、最善を尽くしていく必要があります。外部にデータが漏れてしまえば、その企業の社会的信頼や社会的価値が大きく毀損されてしまいます。

自社の顧客請求=先方の支払予定

自社の請求は、相手方にとっては支払予定になります。
そして、相手方においての請求書は、こちらの支払予定でもあります。
そのため、システム内の財務諸表は常に貸方と借方が一致している必要があります。
相手方とシステムを連携させる必要はなくても、社内システム間でのデータ連携を必要とするケースがあります。

ERPにおいては、全社的にシステムを導入して展開していくため、内部での情報連携が非常に重要です。販売、生産、物流、加工、会計、人事などさまざまなデータを一気通貫して処理していく必要があります。

それらの統合ソリューションを実現するためには、ERPパッケージが欠かせません。パッケージの導入によって、こうしたデータを、一気に整合性を保ったまま扱うことができるようになります。

全体最適と個別最適を同時に実現

徹底して、合理化できるところは合理化し、システムによって全体最適と個別最適を同時に実現していく必要があります。
昨今は、ITシステムや通信インフラ、セキュリティ技術なども非常に進んでいるため、ERPから多大なメリットを受けることができます。
激しい競争社会にある現代の企業環境において、低価格と高品質を両立させていくためにも、ERPパッケージの導入は欠かせないのです。

また、他社との連携も大切になってくるシーンもあります。
システム間の連携は、基本的にとても気を使う作業です。ですが、ERPパッケージを使えば、簡単に、なおかつスピーディに、他社と連携していけるのです。

情報連携のこれから

業務とシステムを進化させる

これまで見てきたとおり、利益を出し、付加価値の高い仕事に注力し、無駄を極力省いていくためにも、自社の情報だけでなく、他社との情報連携も重要になってきます。
ERPにおいては、受発注、納品出荷、入金と支払などのモジュールがあり、情報連携が可能となっています。
つまり、ERPを導入した全社システムには、他社や部門間においてシームレスな情報連携が実現でき、より戦略的な企業活動が展開できるのです。
どの業界も、価格の低下とクオリティの両立に悩んでいます。競争は厳しく、市場環境を取り巻く状況は非常にシビアです。
システムで行える仕事はできるだけシステムに任せ、人的リソースは価値の高い仕事に注力すべきでしょう。
業務とシステムの双方を進化させていく必要があるのです。

ERPを発展させる

ERPにおいて情報連携とは、取引先と受発注、出荷と納品、入金と支払などさまざまな課題を乗り越えていくものです。それだけ、ユーザ側もベンダー側も双方で、ERPを通じた企業価値の向上に努めていく必要があります。

より良い形を求めて情報連携を行うことで、今後も継続的にERPパッケージを発展させていくことが可能になります。

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