パートナーシップ

GRANDIT AWARD 2020
Solution of the Year 受賞インタビュー

GRANDIT AWARD

GRANDITのコンセプトを徹底した開発姿勢と、技術力を磨く教育体制が製品に生きる

株式会社システムインテグレータ 岩崎氏 興津氏 最上氏
株式会社システムインテグレータ
株式会社システムインテグレータ(工事管理アドオンモジュール)
ERP・AI 事業部 本社開発部長 兼 福岡開発部長 兼 福岡支社準備室長
岩崎健太郎 氏
ERP・AI 事業部 営業部 マネジャー
興津敦 氏
ERP・AI 事業部 本社開発部 リーダー
最上光 氏

システムインテグレータ社は、昨年の「コーディングレス開発ツール for GRANDIT」の受賞に続き、2年連続のSolution of the Year受賞となりました。本年度受賞対象となった「工事管理アドオンモジュール」の開発・販売に携わった3名に、製品の開発経緯や特長、革新的な製品を開発し続けられる同社の高い技術力の秘密などについてお話を伺いました。

インタビュアー:GRANDIT株式会社 マーケティング室 室長 高橋 昇

Solution of the Yearの受賞、おめでとうございます。まずは率直な感想をお聞かせください。

【岩崎氏】

2年連続で受賞できたことは、大変光栄です。これも、製品開発に関わっていただいたパートナー各社のご協力あってのことなので、パートナーの方々にも非常に感謝しています。

【最上氏】

ありがとうございます。率直にすごいことだと感じてます。このような製品の開発に関われたことは大変光栄です。今後に向けて気が引き締まる思いです。

今回受賞された「工事管理アドオンモジュール」について、お二人はどのような役割を担っていたのでしょうか?

【岩崎氏】

この製品は、2017年から企画・構想がスタートして、2019年8月に第1弾をリリースしました。その後、毎年バージョンアップを重ねていますが、私は構想の段階からプロジェクトマネージャーとして携わっています。

【最上氏】

私は、2019年の途中から製品に関わるようになり、2020年のバージョンアップではプロジェクトリーダーとして開発に携わりました。

開発の経緯や製品の特長をお聞かせください

【岩崎氏】

本製品は、名前の通り工事業のお客様向けに開発したアドオンモジュールです。最近、弊社のお客様に工事業のお客様が増えてきたため、パッケージ化した方が効率的だと考えて開発に取り組みました。
実は、弊社には「生産管理アドオンモジュール」という既存の製品があり、その製品の見直しが検討されていました。その際に、せっかくなので工事管理と合わせて、セットで使えるものにしようという話になり、生産管理アドオンモジュールの刷新と同じタイミングで、新たに工事管理アドオンモジュールの開発をスタートさせたという経緯があります。
製品の特長としては、プロジェクト管理型であるため、工事業だけでなくIT業のお客様にも導入しやすい点が挙げられます。
また、生産管理と工事管理がセットで使えるように設計されている点も大きな特長の一つです。そもそも弊社では「継続取引アドオンモジュール」という製品を開発・販売していたのですが、その機能を生産管理アドオンモジュールと工事管理アドオンモジュールに統合しました。工事業で例えると、工事の受注、施工、完了、そしてアフターサービスに至るまで、一気通貫で案件を管理することができます。これにより、利便性の高い一体型のパッケージを実現します。

実際に何社くらいのお客様に利用されているのですか?

【興津氏】

アドオンモジュールをリリースしてからまだ2年しか経過してません。ERP導入には1~2年程度の期間が必要なので、本稼働に至っているお客様は2~3社になります。IT業のお客様やプラント建設を行うエンジニアリング業のお客様などを中心に導入プロジェクトが複数進行中で、今後、工事管理アドオンモジュールの導入企業数も本格的に増えていくと考えています。

GRANDIT自体、IT業やエンジニアリング業のお客様からの引き合いも多く、工事管理アドオンモジュールは様々な業種・業態の企業に適合できそうなので、今後の導入実績拡大に期待しています。

【興津氏】

はい。設備工事業、IT業、制作会社、場合によってはコンサル業など、プロジェクトをキーとして収支管理を行うような業種には適合できるので、対応する業種の範囲は非常に広いと思います。

逆に、こういった企業には向かないといったことはありますか?

【岩崎氏】

工事業でも、管理項目のメッシュが細かい企業には向かないかも知れません。GRANDIT上で細かい項目別に積算見積できるよりは、ある程度ざっくりとしたメッシュで管理できる企業の方が適しています。

【興津氏】

比較的規模の大きいゼネコン系やジョイントベンチャーなども、あまり向かない印象です。

一般的な工事管理ソリューションとの違い、優位性はどこですか?

【興津氏】

最も大きな違いは、GRANDITのアドオンモジュールである点です。GRANDITという統合ERPの中に工事管理業務に適合する機能が付加される形なので、販売、購買、会計、人事、給与など、GRANDITが対象とする業務領域全てをカバーするERPの仕組みとしてシステム構築できる点が大きな差別化ポイントです。
また、生産管理アドオンモジュールとの併用も可能で、工事も製造もどちらも行うような複合業務形態の企業に対して、1つのプラットホームで全てが統合構築できる点も差別化要因と言えるでしょう。

GRANDITのコンセプトに、統合性や拡張性がありますが、まさにGRANDITの開発時にご尽力いただいたシステムインテグレータ社ならではですね。GRANDITのコンセプトがしっかりとこのアドオンモジュールに具現化されていると感じました。

【興津氏】

そこは、設計思想として崩さないように心掛けました。

技術力を高めるために、どのようなことを行っているのでしょうか。独自の取り組みなどはありますか?

【岩崎氏】

工事管理アドオンモジュールに関係することで言いますと、勉強会やバージョンアップの機能説明会をこまめに開催しており、製品に関わる人は必ず参加することになっています。
それ以外に、パートナー教育にも力を入れてます。1開催あたり2ヵ月程度の期間を取って、年に2回のペースでGRANDITパートナーの教育を行っています。内容としては、プログラム開発や、GRANDITの基本的な機能の理解・習得などです。

【興津氏】

パートナーを育てる目的で、体系化した教育プログラムを用意しています。一方で、パートナーを教育するということは、それ以上に私たちが知識を身に付けなければならないということ。つまりこれは、弊社の知識や技術力を高める取り組みでもあるのです。

現状どういったビジネスに注力しているのか、今後の展望、最新のトピックスなどがあれば教えてください。

【興津氏】

GRANDITについては、昨年は新型コロナの影響で延期になるプロジェクトなどがありましたが、今は影響も少なく、案件の引合いも多くなってきており、しばらくこの傾向が続くと思います。ビジネスが好調な分、多くの要員リソースがGRANDITに割かれている状況なので、開発要員が不足気味です。
今後は、弊社が得意とする製造業、設備工事業、IT業などに業種を絞り込んで、業種に特化した製品の開発、リリース、プロモーションを行っていきたいと考えています。
また、長期的な目線で言いますと、GRANDIT社が中小企業向けクラウドERP「GRANDIT miraimil」をリリースしたように、弊社でもアドオンモジュールを使ったサブスクリプション型のサービスを展開し、今まで注力できていなかった中小規模のお客様に対してもアプローチするべく、実際に取り組みを始めているところです。

GRANDIT miraimilは、業種を絞ってサービス展開していますが、今後製造業向けのサービス展開をする際には、システムインテグレータ社の支援は不可欠だと考えています。その際は、是非よろしくお願いします。
それでは、最後にこのインタビューを読んでいただいている読者の方に一言お願いします。

【興津氏】

弊社の強みは、GRANDITに対する知見やノウハウを持っていることです。これに関しては他社に負けないと自負しています。また、業種特化のアドオンモジュールや開発ツールなど、独自ソリューションを開発する技術力やノウハウがありますので、ご相談いただければ柔軟にご提案できるかと思います。

プロフィール紹介

株式会社システムインテグレータについて

2002年から進化系ERP「GRANDIT」の企画・開発に携わる。そのほかに、自社製品として日本初のECパッケージ「SI Web Shopping」、開発支援ツール「SI Object Browser」、統合型プロジェクト管理システム「SI Object Browser PM」を次々リリース。
2006年8月にメイド・イン・ジャパン・ソフトウェアコンソーシアム(MIJS)を設立し、同年12月に東証マザーズ上場。2014年1月に東京証券取引所第一部上場。

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