GRANDIT AWARD 2023
Solution of the Year 受賞インタビュー

個別原価管理アドオンモジュールが高く評価され 「Solution of the Year」を 受賞


西川 武志 氏
岡田 健人 氏、吉川 理恵 氏、小山 茉子 氏
Solution of the Yearの受賞、おめでとうございます。まずは、率直な感想をお聞かせください。
今回、豊通シスコム様導入事例としてPromotion of the Yearもいただいており、アワードW受賞ということで大変光栄です。ベニックソリューションとしてGRANDITビジネスに弾みがついたと感じています。また、今回の受賞はメンバーのモチベーション向上にもつながりました。
Solution of the Yearを受賞させていただき、大変ありがたく思います。正直なところ受賞できるとは思っていなかったので、驚きと嬉しさを感じています。
この度はSolution of the Yearを受賞させていただき、ありがとうございます。個別原価管理アドオンモジュールは長年弊社で提供しているものですが、今回初めての受賞となり、機能改善を続けてきた結果だと感じています。
個別原価管理アドオンモジュールはベニックソリューションの強みの一つです。その個別原価でSolution of the Yearを受賞できたのは大変嬉しく思います。
Solution of the Yearで受賞した「個別原価管理アドオンモジュール」の概要や開発の背景などについてお聞かせください。
弊社は川崎重工グループに対して、GRANDIT、SAPの2つのERP製品を提供しています。GRANDITにおいては国内グループ企業の20社以上へ、GRANDITを用いたクラウドサービスを提供中です。
川崎重工グループの多くは、ワークオーダーや製番、プロジェクトといった案件単位の原価・収益管理方式を採用しています。GRANDITをグループ企業へ展開していくにあたり、個別原価管理が行える独自のモジュールを開発、20年以上に渡ってサービス提供してきました。

ソリューション本部
本部長 西川 武志 氏
また弊社はグループ外のお客様にもGRANDITのソリューション提供をしていますが、提案・導入を行う中で、個別原価管理機能のニーズが高いことが分かりました。親会社グループ向けだった個別原価管理機能を、製造業以外の業種にも適合できるように機能拡充・汎用化することで、グループ外のお客様にも採用していただきやすくし、さらに導入の際の追加開発工数の削減につながると考え、個別原価管理アドオンモジュールを開発しました。
弊社の個別原価アドオンモジュールは、プロジェクト型の原価計算システムであり、プロジェクト単位での予実の把握が可能です。プロジェクトの実績を自動で収集し、予算と見込(実績+今後の予定)を対比分析することで、当初の計画からどれくらい乖離しているのか、問題点を洗い出せます。今後の計画立案時に予算修正や見込みを反映させ、今後の見通しをたてることも可能です。
また、工数入力機能も搭載しており、日別・月別など複数の入力方法に対応できます。予め単価マスタを設定すれば、実績工数の入力や外部データの取り込みができ、プロジェクト別に労務費の配賦が可能です。
さらに、個別原価アドオンモジュールは標準機能同様にプロジェクトの階層化に対応しており、プロジェクト全体の収支把握だけではなく、工程やカテゴリごとの集計もできるため、より詳細な状況把握・分析を行えます。
プロジェクト別損益管理、個別原価管理が必要な業種に適合したモジュールとなっているため、プロジェクト別損益状況の可視化といったプロジェクト管理を支援できます。
市場には多くの個別原価管理のソリューション・サービスが出回っていますが、御社の「個別原価管理アドオンモジュール」ならではの特長、他社製品との差別化ポイントなどをご紹介いただけますか?
個別原価管理アドオンモジュールの特徴は、先ほどご説明した機能を有していること、工数入力による労務費の配賦が可能なことに加えて、工場設備のチャージ・レートによる配賦もできる点です。
差別化のポイントは、GRANDITのアドオンモジュールであるため、販売・購買・会計などの他モジュールとシームレスに連携できることです。また、経理モジュールから仕訳データを受け取って、進行基準売上に対応できる点も強みです。

ソリューション本部
ソリューションサービス部
GRANDITソリューショングループ
岡田 健人 氏
他モジュールと連携する際は、リンクを辿る形で元伝票へドリルダウンし、原価の発生元を確認できる点も、GRANDITと連携している強みだと考えています。弊社のお客様の約8割が、個別原価管理アドオンモジュールを導入しています。
実際に導入いただいたお客様の課題と、導入後に評価されたポイントをお聞かせください。
お客様の課題は、やはり日々の経理担当者の負担が大きい点でした。手作業で仕訳を入力されているお客様もおり、そのような負担を軽減したいという要望がありましたね。
日々の業務をGRANDITで入力することで、案件ごとに発生する費用を仕掛に振り替え、案件の売上計上時に仕掛から売上原価に振り替える仕訳を手入力する必要がなくなり、経理担当者の負担軽減につながったと評価いただきました。
ERPとしてプロジェクトの状況照会機能から発生元の原価明細までドリルダウンで参照できる点も高く評価されています。

ソリューション本部
ソリューションサービス部
GRANDITソリューショングループ
小山 茉子 氏
今後リリースを計画しているソリューションやサービスなどがありましたら、ご紹介ください。
現在は、契約情報を管理する機能を検討しています。エンジニアリング企業やSierなどは、導入構築時のプロジェクト管理に加え、保守などのサービスを継続して実施することが大半です。
そのため、契約情報の管理や売上仕入の自動計上に加え、継続更新、更新時に前回をもとにした見積の一括作成、従量課金データ(サブスク)の取り込みについて、社内で検討しています。
従量課金データの取り込みのニーズは高いのでしょうか?
近年、サブスクビジネスをするお客様が増えており、サブスクシステム側で従量課金計算しているケースがあるため、これを支援してほしいというニーズがあります。従量課金データについては、導入するお客様も参考にしながら設計・開発を進めている段階です。2025年の4月頃にお客様に向けてリリースする予定となっています。
最後になりますが多くのコンソーシアム企業の中で、御社が特に「お客様にアピールしたい点」をお聞かせください。
GRANDITがリリースされた当初から20年に渡って培った、導入支援・保守のノウハウ、実績がある点がベニックソリューションの強みです。
弊社は川崎重工グループ向けのクラウドサービスを提供してきたノウハウがあり、グループ導入も得意としています。グループ導入に関しては、システム運用から保守まで一括して対応が可能です。近年では周辺機能の拡充も行っており、作業現場でスマートデバイスから入力できる「スマート Entry for GRANDIT」のオプション機能も提供しています。
「スマート Entry for GRANDIT」については、同じくGRANDITのプライムパートナーであるシステムインタグレータ社の「生産管理モジュール」とも親和性が高いです。本オプションは開発から5年目となりますが、これまでスマートデバイスは300台を超える販売実績があり、。本年度も200台ほど新規で受注しており、個別原価アドオンモジュール同様に順調なソリューションとなっています。

ソリューション本部
ソリューションサービス部
GRANDITソリューショングループ
吉川 理恵 氏
このように、さまざまな機能を拡充していますので、ニーズがありましたら是非弊社までお問い合わせください。
※記載されている会社名・製品名・ロゴ等は、各社の登録商標または商標です。
※本記載の情報は取材時(2024年9月現在)のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
企業プロフィール紹介
川崎重工業株式会社全額出資によるIT関連事業の子会社として設立。川崎重工業グループでのシステム導入・運用の経験で培われ、磨かれたソリューション/ノウハウ/付加価値をベースにして、GRANDIT の導入から運用まで、トータルでサービスを提供している。