小売業C社様
基幹システム開発・運用における親会社依存から脱却。
自社独自ビジネスにFitし市場変化に迅速かつ柔軟に対応できる
システム基盤をGRANDITで実現
GRANDIT導入の背景
C社は、文具・雑貨等の商品企画開発・販売を手がけています。文具・雑貨は多品種少量販売の分野であり、消費者ニーズが多様化する今日、商品ライフサイクルは短くなり競争は激化しています。
このような経営環境にあって、開発・販売のリードタイムの短縮やオペレーションコストの削減はC社の重要な経営課題となっていました。そのため、リアルタイムな販売状況の把握と、生産状況・原価のコントロールが必要であり、オペレーション上の課題の見える化と早期解決のための情報システムの活用が不可欠となっていました。
また、C社の基幹系システムは、親会社のメインフレームに依存していました。親会社とC社では取引形態が大きく異なり、メインフレーム上にサブシステムを構築するなどの開発・運用コストも高負担となっていました。そこで自社に合ったシステムを自主独立で開発・導入したほうが迅速かつ柔軟に対応できると判断し、ERP導入を意思決定しました。
このような背景のもと、BI機能により個々の明細データまで迅速に状況把握できること、ワークフロー機能により内部統制強化を図れること、またGRANDITのベンダーおよびSIerに信頼できるパートナーとしての価値を見出し、GRANDITが採用されました。
解決された内容
基幹系システムにかかる運用コストを削減したかった。
従前:基幹系システムは親会社のメインフレームに依存しながら構築してきました。しかし、親会社との業態の違いから、メインフレーム上にサブシステムを構築するといったシステム改修の必要性が、しばしば発生していました。この開発・運用は自社で行っておりコスト負担が大きく、運用コスト削減が課題となっていました。
GRANDIT適用後:パッケージ選定・導入・運用を親会社に依存せず、自社独自で行うことにより、自ら投資をコントロールするとともに、業界環境の変化に柔軟に対応でき将来ビジョンを具現化していくためのインフラを完成することができたと考えています。この結果、従来の開発・運用コストと比較して3~4割の削減効果を見込んでいます。
販売状況・生産状況をリアルタイムに把握したかった。
従前:トランザクションデータはオンライン化されているものの、業務間のデータ連携が不十分であるため、必要なデータの即時入手が困難であり、サマリーデータが中心で詳細の把握ができないといった問題を抱えていました。このため、各担当者が個別にExcelでデータを加工し、管理せざるを得ない状況となっていました。
GRANDIT適用後:GRANDITが基幹業務機能以外に標準実装しているBIやワークフロー機能を順次活用しています。これにより、販売・購買・製造系のデータを統合的に管理できるようになり、明細データまで容易に把握できるようになりました。
ソリューションのイメージ図
導入期間
導入開始より12ヶ月で本番稼動いたしました 。
適用したGRANDITモジュール及び連携ソリューション
GRANDIT:販売・調達在庫・債権の各モジュール
パートナーが語る、導入時の工夫
システム化範囲を早期に確定し、プロジェクト第1フェーズの目的とゴールを各ステークホルダーと共有しました。また、業務運用ルールやシステム仕様に関して、エンドユーザと合意形成を行いながら要件定義を進めていきました。これにより、スコープや要件の拡大を回避し、短期導入に成功しました。
短期導入方法・テンプレート等に関する同業他社様への適用
「商品マスタ一括取込ツール」は、大量の商品マスタ更新が生じる会社様への適用が可能です。また、「在庫単価調整一括取込ツール」は、大量の在庫単価調整を行いたいというニーズにお応えするツールです。
導入費用の目安
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