GRANDIT DAYS 2024
セミナーレポート

GRANDIT DAYS 2024 セミナー開催レポート

「DX 総合EXPO 2024 秋 東京」(主催:DX 総合EXPO 実行委員会)が2024年10月1日(火)-1日(木)の3日間、東京ビッグサイトにて開催され、GRANDIT株式会社が出展しました。

「業務改革DX EXPO」内のGRANDITの展示ブース「GRANDIT DAYS 2024」では、中小企業向けの国産統合型クラウドERP「GRANDIT miraimil(グランディット ミライミル)」の展示ブースに加え、協業パートナーである、NTTコムウェア株式会社、株式会社システムインテグレータ、ベニックソリューション株式会社、双日テックイノベーション株式会社、日鉄日立システムソリューションズ株式会社の展示ブースも設け、連日多くの来場者が訪れ、賑わいを見せました。

本レポートでは、活況を呈したプレゼンテーションの様子をご紹介していきます。

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中堅・中小企業様こそお勧め!『不確実性の高い時代』の経営を支援するERPとは

登壇イメージ

ステージでは、各社よりミニプレゼンが行われました。「中堅・中小企業様こそお勧め!『不確実性の高い時代』の経営を支援するERPとは」では、GRANDIT株式会社より、次のような講演を行いました。

GRANDIT株式会社は国産ERPのパッケージ「GRANDIT」のベンダーで、ERPコンソーシアムを通じて製品開発を行っています。2004年から20年以上にわたり進化を続け、現在はバージョン3.2がリリースされ、1400社以上が導入しています。2021年には、中堅・中小企業向けのクラウドERP「GRANDIT miraimil」の提供を開始しました。
GRANDITは様々な業種に対応し、基幹業務11種類を提供しており、大企業から中小企業まで対応可能です。GRANDIT miraimilは業種別に4種類のプランを用意し、最短3ヶ月での導入と従来比80%のコスト削減が可能です。グループ展開の際は、GRANDITとの組み合わせによるハイブリッド型の導入も可能です。
現在、景気は回復傾向にありますが、円高・株安など経済環境が変化する不確実な時代です。こうした環境に対応するためには、日々のデータを収集・蓄積し、分析・可視化を行い、データに基づいた意思決定が重要です。ERPシステムとBIツールがこの役割を果たします。ERPは企業の基幹業務を統合し、効率化と情報の一元化を図ります。取引先や商品、売上などのデータを日々の業務で自動収集し、リアルタイムで状況把握ができます。一方、BIツールはERPで収集したデータに外部データを加え、分析・可視化を行い、意思決定を支援します。

ERPで業務効率化とデータ収集、分析を実現する仕組み イメージ図

GRANDITは、11種類の基幹業務をカバーし、事業拡大に応じて自由に組み合わせられるスケーラビリティを持っています。大企業向けのERPでありながら、中堅・中小企業でも利用できるよう工夫されています。
さらにERPベンダーとパートナー企業が連携し、伴走型の支援サービスを提供しています。BPOサービスなどを通じて、在庫最適化やコスト削減などの課題解決をサポートすることもでき、今後もサービス内容を拡大する予定です。
なお、GRANDIT miraimilのUIをモダンなデザインにバージョンアップしました。見やすく重要な機能が強調されるデザインとなり、ユーザーの認知負荷と習熟コストが低減されています。マイメニューやマウス操作による検索機能など、新しいUIコントロールが追加され、操作性が向上しています。

「GRANDIT miraimil」新UIでの提供開始 イメージ図

詳しくはhttps://www.miraimil.jp/lp/newui/

グループ企業を全体最適化視点でビジネスプロセス大変革~DXを加速する進化系ERP GRANDIT with miraimil~

GRANDIT株式会社
セミナーイメージ

GRANDIT株式会社 が登壇し次のように講演しました。

ERPの導入により、マスターデータの一元管理、取引データの連携と重複防止、ペーパーレス化による業務効率化が可能になります。また、自動仕訳処理による会計連携、承認ワークフロー機能の活用、電子帳簿保存法への対応など、内部統制強化やワークスタイル変革をサポートできます。

クラウド版ERPである、「GRANDIT miraimil」はパッケージ版のGRANDITと合わせたハイブリッド型導入が可能であり、グループ企業でのシステム標準化や導入コストの最適化が期待できます。
「グループBI」は、グループ企業におけるBIの活用が可能となり、グループ各社のGRANDIT miraimilの実績データを統合管理し、グループ全体の経営状況をリアルタイムに把握。また、カスタマイズ可能なレポートによる多角的な分析が可能なため、グループ経営の意思決定の早期化をサポートできます。

グループ会社の経営状況もリアルタイム把握 イメージ図

企業の成長と成功を実現する!「ERP×勤怠管理の融合」とは?

NTTコムウェア株式会社
ビジネストランスフォーメーション事業本部 
佐々田 氏
NTTコムウェア株式会社 佐々田氏

この講演では、NTTコムウェア株式会社 ビジネストランスフォーメーション事業本部 佐々田氏が登壇し、ERPシステム「GRANDIT」と同社が提供する勤怠管理システム「follow」の連携について紹介しました。

「follow」は働き方改革を実現するクラウド型の勤務管理サービスで、オフィスだけでなく、在宅勤務や外回りの営業マンなど勤務形態や場所を選ばず利用できます。ICカードやスマホから出退勤登録が可能で、労働時間の自動集計により業務負荷を軽減できます。加えて、工数管理や出張旅費管理などにも対応しています。
「GRANDIT」と「follow」は、勤務データ、出張・交通費データ、労働時間実績データなどを連携させることができます。「follow」から出力したデータをユーザー作業なしで「GRANDIT」に一括取り込みが可能です。これにより、「GRANDIT」上で勤務時間の把握や仕訳の自動作成ができます。

GRANDITで解決できる業務課題 イメージ図

「GRANDIT」と「follow」を連携させることで3つのメリットがあります。1つ目は紙やExcelでの勤怠管理から脱却し、作業の効率化と労働時間の削減が可能になること、2つ目は人材や時間、予算といったリソースの現状を正確に把握し、最適化をサポートできること、そして3つ目は従業員のフレキシブルな働き方に対応し、勤務時間や作業実績を正確にタイムリーに管理できることです。

  • 「GRANDIT」について詳しくはこちら
  • 「follow」について詳しくはこちら

※NTTコムウェア株式会社のサイトへリンクします。
※「GRANDIT」は、GRANDIT株式会社の商標または登録商標です。
※「follow」は、NTTコムウェア株式会社の登録商標です。

製造業の業務をERPでどこまでカバーできるのか

株式会社システムインテグレータ 
小川 氏 
イメージ

この講演では、株式会社システムインテグレータの小川氏が登壇し、GRANDITが製造業特有の課題に対して、統合的なソリューションを提供し、業務効率化と情報管理の最適化を実現することを説明しました。

製造業のニーズとして、次の4つが挙げられます。GRANDITはこれらの要望に対応したソリューションを提供しています。

  1. 個別受注生産も繰返生産も一つのシステムに統合したい
  2. モノやお金の情報を営業と製造部門で連携し、業務効率を向上させたい
  3. 設計から保守までの製品情報を一元管理し、情報の分散化や属人化を防ぎたい
  4. 仕入先への部材発注や委託情報をシームレスに共有したい

まず1つ目のニーズには、GRANDITの個別受注生産と繰返生産の両方に対応するBOM管理機能で解決します。個別受注生産では、顧客ごとのカスタマイズに対応し、必要な部材や手配をその都度登録できるフラット型BOM(Bill Of Materials、部品表)を用いて製品構成を管理できます。繰返生産では、同じ製品を繰り返し製造するため、事前に製品情報を登録できる階層構造のストラクチャー型BOMを使って、詳細な設定が可能です。さらに、これらの生産形態を組み合わせたハイブリッド生産にも対応しています。

2つ目のニーズには、販売管理、生産管理、調達管理、会計管理をGRANDITに統合することで、製販一体となった業務連携や情報共有を可能にします。営業が顧客からの受注内容をGRANDITに登録すると、登録したデータはそのまま後続の業務処理に引き継がれるため、複数の部門で業務が進行する場合でも、データの二重管理や再登録が不要になります。また、各部門が登録した情報はリアルタイムに更新されるため、営業部門は製造部門の進捗を、経営層は売上を必要なときにすぐ確認できます。
3つ目のニーズには、GRANDITの設計管理オプションを活用することで、設計工程から製造、保守までの製品情報を一元管理し、情報の分散化や属人化を解消します。このオプションでは、受注から納品までの流れに沿って、各部門が必要な製品情報を追加しながら共有・保管できる仕組みを提供します。これにより、設計情報と製造情報を統合的に管理することが可能です。なお、「設計管理オプション」は2025年3月にリリース予定です。
4つ目のニーズには、GRANDITと連携できるクラウド型EC機能を活用することで、仕入先との部材発注や委託情報をシームレスに共有し、解決します。従来、取引先への発注や納期確認は電話やメール、書類といったアナログな手段が主流でしたが、このEC機能を利用することで、GRANDITから必要な情報を連携しつつ、取引先とリアルタイムでの情報共有が可能になります。この「クラウド型EC機能」は2025年3月にリリース予定です。
これらの製造業向け機能により、複雑なカスタマイズを行わずとも、必要な業務機能をスムーズに活用いただけます。

異なる生産形態に対応する生産管理機能 イメージ図

当社では日本の製造業様へ、業務の質を高めるために必要な統合的なソリューションを提供いたします。

https://products.sint.co.jp/granditでは、今回ご紹介したソリューションや事例などを掲載しておりますので是非ご覧ください。
※株式会社システムインテグレータのサイトへリンクします。

スマート Entry for GRANDIT 製品ご紹介

ベニックソリューション株式会社 
営業本部 
青木 氏 
ベニックソリューション株式会社 青木 氏

ベニックソリューション株式会社 営業本部 青木氏が GRANDIT の標準機能をスマートデバイスで利用できるように設計された「スマート Entry for GRANDIT」の製品の概要、機能、対応デバイス、動作環境などが説明されました。

スマート Entry for GRANDITは、倉庫や工場の作業現場で在庫管理に必要な機能をスマートデバイス上で動作するように開発されたGRANDIT連携ソリューションです。現場でのPCの設置が難しい環境でも、スマートデバイスを使って入荷、出荷、棚卸、作業実績の入力などができ、登録した内容を「GRANDIT」上でリアルタイムに把握できます。これにより業務の効率化とデータ精度の向上が期待できます。

スマートEntry for GRANDITの概要 イメージ図

対応しているスマートデバイスは、KEYENCE社のDX-A600とZEBRA社のTCシリーズで、堅牢性が高く、バーコードスキャン、NFCタグによるログインも可能です。スマートデバイス本体とアプリケーションライセンスさえあれば利用可能です。データの入力は、スマートデバイス上で対象データを検索し入力する方法、スマートデバイスのバーコードスキャンを使う方法の2種類があります。
スマートEntryでは、基本的にGRANDITの標準機能をスマートデバイスで表示・入力できるように検索条件など必要最低限になるように設計・開発しており、次のような業務に対応する機能があります。

  • 入荷業務
    GRANDITでの発注入力後に、倉庫などに商品が入荷した際にスマートデバイスを使用し入荷処理を行う機能
  • 倉庫移動業務
    出庫依頼の検索から入庫入力までを行う機能。分割出庫機能にも対応。
  • 出荷業務
    出荷依頼から出荷入力までを行う機能
  • 棚卸業務
    GRANDITで作成された実地棚卸データを基に、棚卸対象一覧や、棚卸対象に入っていない商品があった場合の棚卸現品登録する機能
  • 払出業務
    払出依頼検索から、払出依頼一覧への遷移、払出実績入力の機能
  • 作業実績業務
    作業予定検索から、作業予定一覧への遷移、作業工数や作業実績の入力機能
  • 汎用登録機能
    スマートデバイスの開発ノウハウがなくてもマスタ設定のみで短納期、低コストで画面開発が行える

GRANDITの商社業務アドオンテンプレート「Natic Trade Master with GRANDIT」

双日テックイノベーション株式会社 
梅田 氏
双日テックイノベーション株式会社 梅田 氏

双日テックイノベーション株式会社の梅田氏が商社業務アドオンテンプレート「Natic Trade Master with GRANDIT」を紹介しました。

同社は、丸紅およびそのグループ企業にGRANDITを導入支援しており、その過程で「Natic Trade Master with GRANDIT」を開発しました。このテンプレートは、2025年、2027年問題に直面している商社向けに、スマートで拡張性のある基幹システムを提供します。
このテンプレートは、商社業務に特化した機能を備え、契約管理、貿易管理、業界対応オプションなどの機能を提供します。提供形態は、従来のオンプレミス版に加え、2025年4月からクラウドサービス(Azure上)にも対応予定です。クラウド版は100〜300ユーザー規模向けで、インフラ構築・運用が不要になるメリットがあります。
「Natic Trade Master with GRANDIT」の特徴として、商材・業界の業務要件まで範囲を拡張しており、大手総合商社レベルの機能を含んでいることがあり、高い適合率による“Fit To Standard”アプローチを実現しています。
主要機能には、契約管理、貿易管理、業界対応オプション(化学品、機械業界向けなどの機能拡張)があります。具体的な機能として、統合された契約入力画面、取引別採算管理、貿易帳票出力、一括値引値増/単価訂正、業界対応帳票、支払業務機能、複数為替予約対応などが用意されています。これらの機能により、商社の多様な業務ニーズに対応し、効率的な業務遂行を支援します。

商社業務アドオンテンプレートの主要機能 イメージ図

https://erp-jirei.jp/grandit/natic_trade_master/では、今回ご紹介したソリューションや事例などを掲載しておりますので是非ご覧ください。
※双日テックイノベーション株式会社のサイトへリンクします。

デジタル変革の鍵:生産管理システムとERPのシームレスな統合

NTTコムウェア株式会社 
ビジネストランスフォーメーション事業本部 
岡村 氏
NTTコムウェア株式会社  岡村 氏

NTTコムウェア株式会社 ビジネストランスフォーメーション事業本部 岡村氏が登壇し、 「GRANDIT」に、生産管理システムである「UM SaaS Cloud」を導入することで、データ連携が可能になり、生産計画の標準化、段階的な導入によるコスト抑制などのメリットがあると説明しました。「UM SaaS Cloud」は、製造業向けクラウドサービスであり、生産関連情報の一元管理ができ、高セキュリティと柔軟なカスタマイズに対応しています。

製造業には、高い生産コスト、労働者不足と高齢化、DX化への理解不足や人材・予算不足といった課題があります。具体的には、受注管理や生産管理、レポート分析などのシステムが異なるためデータ連携ミスの発生、ベテランに生産計画が集中する属人化、システム導入コストの高騰などの問題が挙げられます。
その解決策として、「GRANDIT」と「UM SaaS Cloud」の連携があります。シームレスなデータ連携によるミス削減、生産管理の標準化によるスキル属人化の防止、レポート作成の効率化、モジュール単位での導入による初期費用抑制などの効果が期待できます。部門間連携なども可能で業務効率化がはかれます。また、段階的に導入できるため、柔軟性を持った運用が可能です。

「UM SaaS Cloud 」導入後 イメージ図
  • 「GRANDIT」について詳しくはこちら
  • 「UM SaaS Cloud」について詳しくはこちら

※NTTコムウェア株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社のサイトへリンクします。
※「GRANDIT」は、GRANDIT株式会社の商標または登録商標です。
※「UM SaaS Cloud」は株式会社シナプスイノベーションの登録商標です。

セミナー資料配布中

当イベントのプレゼン資料を無料でダウンロードいただけます

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おわりに

GRANDIT株式会社では、今後も様々なセミナー、イベントなどを通して、ERP「GRANDIT」やクラウドERP「GRANDIT miraimil(グランディット ミライミル)」、ERPを活用いただくための最新情報をお届けいたします。

本イベントにご参加頂けなかったお客様向けに資料ダウンロードや動画配信などを行っていますので、是非ご覧ください。

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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